植物状態とは

植物状態交通事故で頭部に損傷を受け、脳が変形すると昏睡状態に陥ってしまいます。脳の機能に障害が起こり、呼吸や循環、消化機能は正常に働いていても、自力での移動や食事、排泄などはできず、目で物を追っても認識することができない、声を出すことはできるが意味のある発語ができない、意思の疎通ができないという状態が3ヶ月以上続くと植物状態と診断されます。植物状態は遷延性意識障害と呼ばれており、重度の昏睡状態を指す症状です。脳死と植物状態を混同している人もいますが、脳死は意思の疎通だけではなく呼吸や循環など生きるために必要な働きを司る脳幹を含む脳全体の機能が失われた状態であり、植物状態は呼吸や循環などの機能は残った状態で生存している状態です。

植物状態と聞くと永続的な障害をイメージします。実際に植物状態に陥った患者が一年以上回復をしない場合は病状は恒久的とみなされ、回復の見込みはないと考えられてきました。しかしごくまれに患者が回復し、意識レベルを回復することもあるので、交通事故の後遺症として認められるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。何十年も植物状態だった患者が意識を取り戻したというニュースを耳にすることもあり、病状は恒久的ではない場合もあります。